2016年 J2 第8節 vsロアッソ熊本戦
4月17日(日)に予定されていた第8節のロアッソ熊本戦
4月14日に起きた熊本地震の影響で約2か月半遅れで6月29日(水)に開催されました
ロアッソ熊本は、熊本地震の影響で5試合が消化できておらず、しかもホームスタジアムのうまかなよかなスタジアムが震災の救援物資の集積場所として利用されているため、神戸のノエビアスタジアムや佐賀県のベストアメニティスタジアムでホームゲームを開催するなど、圧倒的に不利な状況の中でもモチベーションは高くチーム状況も上向き
決して侮れない相手
そんな熊本を少しでも支援しようと、この日のサンガフレンズスクエアには、熊本地震で被災した熊本東海大と復興支援のあり方を模索する京都大学、農に関わる大学生同士が共同企画し、熊本地震チャリティマルシェが実施され
その店先には熊本名物の馬肉の燻製や野菜などが並べられ
売り上げが熊本地震の復興支援の義援金となることを知ったサポーターたちで賑わっていました
また、フレンズスクエアにくまモンが登場する予定でしたが、折からの雨で中止
そこで大活躍したのがこの人
くまモンの着ぐるみを被った熊本サポーターの自称「にせモン(笑)」さん
くまモン欠席の穴を埋めるべく、写真撮影や握手に応じる活躍ぶり
そこへパーサ君、コトノちゃんと共にカッパをまとった本物のくまモンが登場
主役の座はあっさり本物に奪われましたが、この「にせモン」さんには熊本のロアッソ魂を見ました
この日の熊本のサポーターの前には、熊本地震への支援に感謝する横断幕が掲げられ
京都サポーターからは熊本激励の横断幕
サッカーはこういう所が良いですね
試合が始まれば、自分たちのクラブを応援する敵同士ですが、試合が始まる前、終わった後はみんな仲間なんです
お互いをリスペクトしあうその気持ちが、サッカーのサポーターの本質です
ただ、「勝ち点3」は、京都がいただきますけどね
試合前には、大学生PR大使「サンガキャンパス隊」として活躍中の武田彩佳さん率いる立命館大学BLENDERSが
サンガの応援はもちろん、九州・熊本へのエールの気持ちを込めてチアダンスを披露
これには熊本サポーターからも大きな拍手が送られていました
この日はコトノちゃんとくまモンが仲良く手を繋いで選手を先導
この日のスタメンは
GK 菅野 孝憲
DF 菅沼 駿哉 本多 勇喜 下畠 翔吾 石櫃 洋祐
MF アンドレイ 堀米 勇輝 山瀬 功治 佐藤 健太郎
FW エスクデロ 競飛王 有田 光希
イ ヨンジェを前節の怪我で欠くサンガ攻撃陣が、いかにしてロアッソのゴールをこじ開けるか
試合は両チームともチャンスが訪れる白熱したゲームに
ペナルティエリアの外から積極的にミドルシュートを狙った山瀬
古巣相手にチャンスメイクに走り回り、ゴールも狙った堀米
この日も圧倒的なキープ力を見せつけたエスクデロ
両ゴールキーパーが良く守り、スコアレスで折り返し
この日も左サイドを駆け上がり、積極的に攻撃の起点となった本多
57分、山瀬に代わって内田が投入されると、その内田が大仕事をやってのけた
63分、エスクデロが蹴ったコーナーキックを熊本DFがクリア、そのこぼれ球を内田がペナルティエリアの外から強烈なミドルシュート
ボールはゴール右隅に突き刺さり、内田のプロ初ゴールでサンガが先制に成功
チームメイトから手荒な祝福を受ける内田
なおも追加点を狙うサンガは65分、有田に代えて矢島を投入
しかし直後の68分に、途中交代の清武にあっさり決められ同点に
89分、何とか勝ち越したいサンガは、堀米に代えて田村を投入
しかしゴールネットを揺らすことができず、そのまま長い笛、1-1のドローに
試合後、選手は一様に硬い表情でサポーター席に挨拶に
サポーターはこれに大きな拍手で呼応した
その後、熊本の選手たちが「がんろう! 九州・熊本 熊本とともに 絆 180万馬力」「皆様のご支援ありがとうございます」の横断幕を持ってサンガのサポーターのもとに
対する京都の選手たちも、メッセージを寄せ書きしたフラッグを、熊本でプレー経験のある菅沼、堀米から熊本サポーターにプレゼント
試合終了後、両チームのサポーターから感動の拍手が鳴りやむことはなかった
第8節 vs ロアッソ熊本
2016.6.29(水)19:04
於:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
入場者数 2,884人
試合結果 △1-1
<得点>
63 内田 恭兵
<交代>
57 山瀬 功治 → 内田 恭兵
65 有田 光希 → 矢島 卓郎
89 堀米 勇気 → 田村 亮介
第20節終了時点 9勝7分4敗 勝ち点34 5位