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2018年2月21日 (水)

WE ARE SANGA FAMILY vol.4

WE ARE SANGA FAMILY vol.4
“ムラサキマツリ“ENJOYしましょう!!
(取材日:2018年2月20.日)

サンガを取り巻くサンガ内外の方から、サンガに対する熱い思いを語っていただき、さらにサンガの魅力を再発見しようというこの企画。
2018シーズンを目前に、第4回目は、サンガの強い時も、そうでない時も、サポーター席最前列で応援のリードでドラムを叩く、京都サンガF.C.サポーター連合会事務局で、サポーターチーム都UNISON代表の近江秀さん。
2018シーズンを迎えるにあたっての意気込みをお聞きしました。

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―いよいよ2018シーズンが始まりますね。
まずは近江さんがサンガを応援するようになったきっかけを教えてください。 

元々自分は野球をやっていたのでサッカーはあまり興味がなかったんですが、若いころ知り合いからメインスタンドのお弁当付きの良い席のチケットを頂いて、友達と見に行ったのがきっかけですかね。実際に見てみると、戦術とかの部分で「これはおもしろいな」と。で、最初はメインスタンドとか、バックスタンドで見てましたね。そのうちゴール裏で応援をしているのが気になって、ちょっとそっちにも行ってみたり、とか。でも、当時はまだゴール裏には人が少なくて、応援も当時やられていた方には申し訳ないのですが正直ショボかった。で、ちょっとここは自分の居場所じゃないな、って感じでした。

―意外ですね。いきなり応援にハマったのかと思っていました。

いえ、スタジアムで声を出して、飛んで跳ねてというのがサポーターと定義するなら、そうなったのはそこからもう少し後ですね。当時自分のイメージでは、ゴール裏の応援というのは、もっと殺伐とした海外でいうウルトラな感じ、京都の「URTLAS」じゃないですよ(笑)そんな感じをイメージというか期待していたんですが、そんな雰囲気じゃなかった。で、長い間ゴール裏とは縁がなかったですね。
でもある時期、ゴール裏の応援の雰囲気が変わったというか、一緒に応援したいと思うような応援をするサポーターチームが出来たんです。そこで一緒にやりたいと、そのサポーターチームの方に直接お願いをしたんです、「俺も一緒に応援したいねんけど」って。 

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―なかなかサポーター席の最前列でコールリードをするところにたどり着きませんね(笑) 

その所属していたサポーターチーム時代に、お恥ずかしい話ですが出入り禁止処分を1年間喰らいました。スタンドに戻ってきた時にはチームはJ2に降格、またゴール裏の位置も現在の北スタンドに変わっていました。そこでも再び出入り禁止処分を受け、処分が明けた後は当時所属していたサポーターチームを離れ、自分と弟の二人で個人的にドラムを持ち込んで、サポ席の真ん中からは離れた場所で、自分なりの「こうあるべき」的な応援を始めました。当時自分の家族とか子供とかも周りで一緒に応援していましたが、そうしていると殺伐とした応援、というよりも、例えば子供やお年寄りも楽しんで手を叩けるような応援スタイルの方が今のサポーター層に向いているのでは?と感じ始めました。そうこうしている間に以前所属していたサポーターグループが解散することになって、元の仲間と共にサポーターチーム都UNISONを立ち上げ、コールリードを取るチームをやろうか!と。 

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―ようやくコールリードをするところにこぎつけましたが(笑)
近江さんにとってコールリードをするという事だけじゃなくて「サンガを応援する」魅力って何でしょう? 

「京都」という地元を背負ってる、というか、そう、京都にあるプロスポーツのクラブなんだから、他所には負けないぞと思わせてくれるところでしょうか。別に他所のことが嫌いでも何でもないのですが、やんちゃな奴が地元の連れは大事にするけど、他所の奴には絶対負けないぞ、と喧嘩するみたいな。ちょっと例えがあれですけど・・・その地元「京都」を背負ってる感が・・・良いですよね。

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―昨シーズン、なかなか勝てない試合が続き、「常勝・上昇で昇格」というスローガンの中、終わってみればその前のシーズンプレーオフ圏内の5位だったものが12位でした。
そんな中でもシーズン最後まで熱いコールリードでファン、サポーターを引っ張り続けましたね。 

2017シーズンは、ターニングポイントとなる試合がいくつかありました。応援と試合がリンクする、というか、スイングした試合。まずはアウェーの名古屋戦。この試合、サンガに元名古屋の選手もたくさんいたし、名古屋は名古屋でJ2に降格して1年で復帰するんだという雰囲気の中、色々な因縁で京都には絶対負けられないとスタジアムは超満員。で、試合前に決起集会をやったんですよ。その決起集会でコールリードが「殺伐とするより、この試合からサポーターは一戦一戦楽しんでやりましょう!」と呼びかけたんですよ。お蔭でサポーターも肩の力が抜けたのか、声も良く出ていたと思うし、試合も先制したりで内容も良かった。残念ながらアディショナルタイムに追いつかれてドローだったけど、楽しめた。

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2017シーズン第11節アウェー名古屋戦のサンガサポーター席

もう1試合は35節の千葉戦。シーズンも終盤で、何とか降格は回避できそうだけど昇格は望めない、そんな雰囲気の中でも何とかサポーター発信で楽しめないかと考える中で、某アスリートブランドさんの協力を得て、サポーター席の皆さんに紫色のTシャツを450枚配りました。サポーター席がお揃いの紫のTシャツで埋め尽くされ、「これがスタンドを紫で埋め尽くすってことだな」って感じでした。その時もスタンドの雰囲気、応援の雰囲気が良く、後半の90分にようやく田村選手がプロ初ゴールで先制点を取った時の盛り上がりは尋常じゃなかった。普段ならこの時間帯に勝ち越したら「はい、もう終わり」という感じなんですが、この日は「もっと行ける」という感じでスタンドの声量がさらに上がりました。結果、アディショナルタイムに仙頭選手がもう1点取って。完全に応援のボルテージと試合がリンクした試合でした。

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2017シーズン第35節ホーム千葉戦のサンガサポーター席 
すでに「祭楽しむ」の文字が見える

―さて、2018シーズンが間もなく始まりますが 

今シーズン、クラブは「一戦必勝」を目標に掲げています。なら、俺達サポーターも一戦一戦、目の前の試合を目一杯楽しみたいな、と。今シーズンはクラブの財政上の問題もあって厳しい戦いになることは分かっています。でも、監督が誰であっても、サンガが勝とうが負けようが、やっぱりサンガを応援するんでしょ。なら、布部監督を全面的にバックアップして、試合に勝っても負けても目の前の試合を目一杯楽しんで応援したいな、と。そこで、今シーズンはクラブの応援歌を3曲新たに作り、また1曲手直しをしました。中でも「ENJOY」は今シーズンの象徴的な応援歌というか・・・。歌詞の中に「すべてにおいて楽しめENJOY」ってあるんですよ。ファン、サポーターはもちろん、選手も楽しんでやろうよというメッセージがこもっています。 

クラブの新応援歌は、下記のリンクからどうぞ

ENJOY

この声背に

やってやれ

京都レッツゴー

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―最後に今シーズンも共に戦うファン、サポーターの皆さんにメッセージを

今シーズンは、さっきも言ったような応援と試合がリンクするような試合を一試合でも多くしたい。大きな声で応援したから、飛び跳ねたからって、実際は試合の勝敗には関係ないのかもしれません。でも、スタジアムの雰囲気づくりくらいにはなるだろう、と。西京極は京都サンガF.C.のホーム。そのホームの雰囲気を作り出すのは他ならぬ西京極に詰めかけたファンやサポーターの一人一人です。この応援の雰囲気と試合がリンクした時、選手もファンもサポーターもENJOY出来ると思います。今シーズンはそんなコールリードで皆さんを引っ張りたいと思いますので、ついてきてください。そしてみんなで目一杯、ムラサキマツリをENJOYしましょう!!

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今回のインタビューでは、近江秀さんが弟の悠祐さんとともに切り盛りする和食のお店、油小路おおみさんにご協力をいただきました。皆さんも油小路おおみで、美味しいお料理と美味しいお酒で、仲間たちとサンガ談義に花を咲かせてみては。

油小路おおみ
京都市中京区薬屋町605-2
075-211-0818

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