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2024年3月 2日 (土)

広報誌 カミーザドーゼ・サンガ 2024 No.65

2024年3月2日(土)サンガスタジアム by KYOCERAにて行われました2024 J1リーグ第2節、京都サンガF.C.のホーム開幕戦 vs湘南ベルマーレの試合当日、当後援会の広報誌「カミーザドーゼ・サンガ」を入場ゲートで配布いたしました。

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今回のスペシャルインタビューは、昨シーズン京都のゴールマウスを気合で守り、J1残留に大きく貢献したチームの最年長選手太田岳志選手です。

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26 GK 太田 岳志選手

1990年12月26日生まれ(33歳)
三重県出身

【選手歴】

2013年–2015年   FC岐阜
2016年-2017年   東京ヴェルディ
2018年-2019年  カターレ富山
2020年-            京都サンガF.C.

いよいよJ1の3シーズン目、2024シーズンが始まります。昨シーズンは前年の16位から13位に順位を上げ、J1に定着を果たした京都サンガF.C.。曺監督は、「強く超える 進化、深化、真価。」をチームスローガンに、「史上最高最強のサンガを目指す」と公言しておられます。そんな中、今回のインタビューは、2023シーズンのリーグ戦、カップ戦合わせて15試合ゴールマウスを守ったチーム最年長GK、太田岳志選手にお願いしました。

今シーズンがプロ12年目になりますが、ゴールキーパーを志したきっかけは何だったのでしょうか。

学校の2年生からサッカーを始めたのですが、最初からゴールキーパーでした。特に志した訳ではなく・・・たまたま所属したチームにゴールキーパーが居なくて「ゴールキーパーならすぐ試合に出られるよ」と言われ、「じゃあゴールキーパーで」って感じでした(笑)一世代上のチームに入れてもらっていたのですが、そのチームが強いチームで、全然ゴールキーパーのところにボールが来ない。退屈なのでいつも「フォワードがやりたい」と言ってました。

そんな太田選手がGKに目覚めたのはいつごろでしょう。

校生の時ですね。色々な大学からオファーを頂いて、自分はゴールキーパーで勝負できるんじゃないかな、と思いました。また、大学の時には全日本学生選抜に選んで頂いて、これはプロにならなきゃいけない、プロになろうと思いました。

学生時代に夢に見たプロサッカー選手、実際にプロ選手になって、どう感じましたか。

学生の時も、色々なプロチームからキャンプに参加しないかというオファーを頂き、順調にプロへの道が開けていると思っていました。しかし、最終的にはどこのチームからもなかなかオファーがもらえず、最後の最後にFC岐阜から声をかけて頂いて、何とかプロになれました。プロになってからも、もちろん最初の年は試合に全く絡めず、3年目にようやく試合で使ってもらえるようになったものの契約満了。その後東京ヴェルディに移籍しましたが、ここでは2年間全く出番なし。その後J3のカターレ富山に2年いましたが、試合にも出してもらっていたし、自分ではまだまだ出来ると思っていたところに契約満了。J3のチームから契約満了を言い渡され、流石に「ここは自分の居るべき場所じゃないのかもしれない」と思ったこともありました。

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しかしそこで心を折らず歯を食いしばったおかげで、昨シーズンの活躍があるのですね。

学時代、今サンガでGKコーチをされている富永さんが自分の大学のGKコーチだったのですが、「学生とプロ、何が一番違いますか?」と聞いたことがあります。富永さんは一言「メンタル」と。学生は4年間という時間がある程度保証されていますが、プロはそれこそ1年、1試合、1日で自分の居場所がなくなってしまうかもしれない。その厳しさ、言葉の意味を実際プロになって実感しましたが、あの時富永さんの言葉を聞いていたおかげで覚悟が決まっていたので、何とかメンタルを強く持って、心折れずにここまでやってこられました。

昨シーズンの太田選手の活躍の中では、ルヴァンカップのホームセレッソ戦とリーグ戦のホーム札幌戦の2試合が特に気合が入っていたようで印象深いのですが。

の2試合はどちらも「これが最後になるかもしれない」という覚悟で、気合の入り方も違っていたと思います。セレッソ戦は早い時間帯に味方が得点してくれて自分も楽になり、チーム皆で勝ち取った勝利です。本当に嬉しかったです。札幌戦は途中PKがありましたが、絶対止める自信というか、絶対ゴールは割らせない自信のようなものがあったのを覚えています。サンガへ来てからも3年間苦しい時間を過ごしましたが、昨シーズンはそのギャップもあり喜びが爆発した感じでした。

いつも全体練習の後、シュート練習に最後まで付き合っておられたと聞きましたが。

ュート練習でやったシチュエーションで仲間がゴールを決めてくれた時は嬉しかったです。自分も色んな角度からのシュートを止める練習ができて、WINWIN。その練習は、試合で自分にも活きました。

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お話を聞いていると、全ては「メンタルを強く持つこと」、というところに繋がっているように思えますが。

んなに苦しくても、メンタルを強く持って諦めずに努力をし続ければ、いつか必ず良い結果が出る。それは体現できたのではないかと思います。

今シーズン、チーム最年長となりましたが、今シーズンにかける意気込みをお聞かせください。

年以上の結果は絶対出したいと思っています。「史上最高最強のサンガ」を目指すうえで、良いチームには絶対良いゴールキーパーが居ますし、自分がそこに居られれば最高ですが、そのためにも誰が出ても大丈夫なように練習から取り組んでいきます。また、最年長になったからこそ、自分の仕事だけをやれば良いというのではなく、ピッチ外の事などでも自分がチームに貢献できることはないだろうかと考えていて、そこも今シーズンの自分のテーマにしようと思っています。

最後に太田選手から、ファン・サポーターへ熱いメッセージをお願いします。

シーズン、試合に出るようになって、スタンドに背番号「26」のユニフォームやタオルの数が増えてきて素直に嬉しかったです。サポーターは12番目の選手と言いますが、実際試合での応援の声がこんなにもゲームを動かす力になるのだと実感しました。今シーズンは「史上最高最強のサンガ」になるべく、選手スタッフ一丸となって努力しています。ファン、サポーターの皆さんには今まで以上に僕らと一緒に戦って、最高のサンガを作り上げてもらえたら良いなと思います。

試合の時には見せないような笑顔でインタビューに応じてくださった太田選手。気さくにお話しされる中に、熱い闘志と決意が感じられるお話を聞かせていただきました。太田選手には是非チームスローガンの通り、昨シーズンを「強く超える」活躍を見せて頂き、チームも昨シーズンの順位を「強く超える」ことを期待せずにはいられません。

2024シーズン、いざ開幕! 

 (取材日 2024年2月13日)

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