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2019年2月24日 (日)

広報誌 カミーザドーゼ・サンガ 2019 No.59

2019年2月24日(日)京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場にて行われました2019J2リーグ開幕戦 京都サンガF.C.vsアルビレックス新潟の試合当日、当後援会の広報誌「カミーザドーゼ・サンガ」を入場ゲートで配布いたしました。

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今回の特集は、今季監督に就任された中田一三監督へのインタビューです。

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監督 中田 一三

 1973年4月19日生まれ(45歳)
三重県伊賀市出身

 【選手歴】

1989-1991年  三重県立四日市中央工業高校
1992-1995年  横浜フリューゲルス
1996-1997年  アビスパ福岡
1998年     大分トリニティ
1998年11月-2000年 ジェフユナイテッド市原・千葉
2001年     大分トリニータ
2002-2003年    ベガルタ仙台
2004-2004年7月 ヴァンフォーレ甲府

【指導歴】

2005-2006年  中田一三サッカースクール
2007-2008年  伊勢ペルソナFC 監督
2009年 FC    Avenidasol
    テクニカルディレクター/south U-15監督
2013年-2017年2月 FC.ISE-SHIMA監督
2017年3月-2018年 FC.ISE-SHIMA総監督

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いよいよ2019年シーズンの開幕です。

今回のインタビューは、今シーズンの指揮を執る中田一三監督にお願いしました。

Q.12年間Jリーグで選手として活躍された後、自分の理想のクラブを追い求めてサッカースクールを立ち上げられたとのことですが。

 A.私の出身が三重県の伊賀なので、地元にサッカースクールを立ち上げました。育成年代、主に小学生を中心に始めて今年で11年になります。何もないところから始めて、今では小中学生のチーム、スクールで200名くらいの規模になりましたし、卒業生からJリーガーや、女子の年代別代表も輩出できました。

 Q.そのサッカースクール設立から地域のクラブチームの立ち上げ、そして監督に就任されておられますが、監督が理想とされるサッカークラブとは、どのようなものですか。

A.具体的に言葉で「これ」と言うのは難しいのですが、「全ての関わる人がその存在を喜べる」ということは一つあります。実は自分が選手としてJリーグに身を置いていた時も、心が喜べない時間を過ごしていたというか、Jリーグ自体に自分自身が疲れていたというか、もちろん魅力も感じていなかったし、引退するときもクラブに残って一指導者として下積みをしてJリーグの監督を目指すというのも少し違うな、というのがありました。その違和感というのは、Jリーグはもちろん、子供たちの少年団でさえ勝利至上主義というか、勝ちに急ぐチームがたくさんあるような状況でした。「本当に勝つことだけが全てなのか」という疑問です。自分の理想と呼べるものは「こうだ」というものがあるわけではなくて、今まで経験した環境はしっくりきていない、ならばしっくりくるものを作りたいな、という思いです。その「しっくりくるもの」というのももちろん具体的にはわからないのですが、ただ温かいというか、ほのぼのしながら、自分たちが只々勝ちたいだけではなくて、勝ってほしいと願う人たちがいて、その人達のためにも勝ちたいと自然に思えるクラブ、そんな感じです。我々クラブの選手やスタッフと、サポーターやスポンサーといった我々を支えてくださる方々が共に学び、成長し、そしてその成果として勝ちにつながったり、昇格を果たしたり。そんな風に感動を共有できるクラブが良いと思います。

 Q.勝つことだけが目指すことではない、ということですね。

 A.「勝つ」というのは不確かなものです。特にサッカーというのはスポーツの中でもより不確かなものです。全てをそこに委ねている訳ではなくて、それを整理するために戦術や戦略があるのですが、それでも例えば相手が外国人、けが人が出た、風が強い、審判が・・・と、より不確実な要素があり、セオリー通りにはいかないことのほうが多いです。しかしまずはいかにこの不確実を楽しめるか、そしてその中でいかにしてチームの勝率を上げるのか、ということです。知らないこと、やったことのないこと、思い通りにいかないことの中で目標に向かってやり続ける、まさに教育と同じです。もちろん勝ちを求めて戦うのですが、常に立ち返る場所はどこなのかということはしっかり見据えてやっていきたい。「勝つこと」や「J1昇格」が最終目的ではない。例えばサンガは未来に何を残すのか、何のために戦っているのか、ということを常に見据え、そしてどういう戦い方をするのかを考えていきたい。ただ、言うのは簡単。結果が伴わないとただの絵空事です。そうならないためにも、しっかり勝ち点は積んでいきます。

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Q.そんな中で、中田監督が指向される戦術は?

A.僕自身もクラブを地域リーグから常に上のカテゴリー上げてきたので、自分の形、手法はありますが、その中で意識している基軸、ポイントがいくつかあります。そのうちの一つは京都がビジョンの中にも使っている「創造と挑戦」という言葉です。この言葉は、自分の生き方にもしっくりくる言葉で、今の京都はこの言葉の結果が作り出したといっても過言ではないと思います。それをサッカーで表現するとなると「守備的」か「攻撃的」か、やはり「攻撃的」です。「創造性」というのは得点につながるような部分、見せ場というか、予想を上回るようなゴールです。そういうものを生み出すところへの情熱的な挑戦というか、そのシーンは多く作りたいと思います。そういうものを求められていると思いますし、そういう声を聴きながら、自分のやってきた経験と、さらにサンガ、京都が何をすべきか、というものを作ろうとしているところです。そこも今まさに「創造と挑戦」というところです。またこれは最善の方法が最初にわかっているものではないので、この先「創造と挑戦、実現」を繰り返し、ずっと続くことだと思っています。

Q.今年の選手の顔ぶれ、補強については、どう感じておられますか?

A.どの選手がスターになるのだろう、というか誰が活躍するのかなというのを私も楽しみにしながら進めています。誰がついてきて結果を出していくのか、そこは選手たちが感じ取って競争してもらいたいし、ベテラン、若手にかかわらず「創造と挑戦」を生み出せる、実現できる選手を使っていくしかありません。
常日頃「創造と挑戦、実現」ということを仕組みとして機能させるにはどうすればよいかと考えたときに、優秀なコーチングスタッフがこれまでより多く欲しいという結論に至り、素晴らしいコーチングスタッフを集めていただきました。ここは今季の最高の補強です。彼らはいろんな経験をしてきているので意見を出してもらい、しかしその個人の意見が答えではなく、全体で出てきたより良い考えのところに着地させるためにトライしていく。それをトレーニングのレベルにも落とし込み、日々の練習から「創造と挑戦」でやっている最中です。これで成果が出ればみんなの成果、だめだったときは私の責任です。

Q.最後に監督から、ファン・サポーターへ熱いメッセージをお願いします。

A.今シーズンのスローガンは「闘紫を胸に、感動を共に。」選手、スタッフは、自らを紫に染めてファン、サポーターに応える戦いをしたいと思います。皆さんも今まで以上に紫に染まって、毎試合毎試合一緒に感動できるような後押しをお願いします。

柔らかな物腰の中に、熱い情熱と闘志がにじみ出るお話でした。我々ファン、サポーターも闘紫を胸に、毎試合共に感動しようではありませんか。いざ、戦いのワンダーランドへ!!

中田監督からプレゼント

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今回インタビューにお答えいただきました中田監督のサイン入りTシャツを2枚(キッズサイズ150)京都サンガF.C.様から頂きました。

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また、中田監督のフォトフレーム2枚にもサインを入れて頂きました。
抽選で各1名様にプレゼントいたします。(商品はこちらで選ばせて頂きます)
読者の皆様どなたでもご応募いただけます。
下記要領にてご応募ください。

<応募方法>

官製はがきに本誌の応募券を添付し、氏名、住所、電話番号をご記入の上、「中田監督のプレゼント希望」と明記して、後援会事務局へお送りください。

<締め切り日>

2019年3月8日(金)の消印まで有効

<送り先>

京都パープルサンガ後援会事務局
〒602-8588
京都市上京区烏丸上長者町 KBS京都内

たくさんの皆様からのご応募を、お待ちしております。

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